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今月で東日本大震災から11年が立ちます。大きな災害が起きた時は、医療機関や薬局も被災し機能が停止する為に自分の身は自分で守る必要が出てきます。特にインスリン注射が必要な患者様の場合、災害への備えは自分自身を守ることにつながりますので非常に重要です。今回は被災した際のポイントと、災害時に役に立つ「災害マニュアル」を紹介します。
新型コロナウイルス感染症(以下コロナ)の流行が拡大する中、まだまだ油断ができない状態が続いています。
感染症に注意しなければならない人として、高齢の方や基礎疾患がある方(糖尿病がある等)があげられ、心配される方も多いのではないでしょうか。
糖尿病があるからと言ってコロナにかかりやすいと言うことではありませんが、コロナに感染すると重症化するリスクが高まるという報告があります。
では、なぜ糖尿病があるとコロナが重症化しやすいのでしょう?
・血糖コントロールが悪いと体内に入ったウイルスや細菌を食べる働きをする
白血球の機能が低下する。
・免疫機能が低下しウイルスや細菌から体を守る防御機能が低下する。
・高血糖になると血流障害が起きていることが多く、体中に十分な酸素や栄養を届けられず、白血球が感染部位に到達しにくくなる。
という要因があります。
このコロナ禍で、感染予防のための外出自粛から運動量が減少し、食生活の変
化(間食が増えた等)から体重が増加し、血糖コントロールが悪くなることも
しばしば認められています。(昨年8月のブログで血糖コントロールがわるくな
る人、良くなるひとを紹介しました)
感染症を未然に防ぐためには、血糖値をできるだけ正常に保つことが大切です。
糖尿病で通院中の患者様一人一人の血糖コントロールの目標は違いますが、定期的な受診と検査を行い、血糖コントロールと体調を把握しておきましょう。
日頃から基本的な食事療法と人混みを避けての運動や室内で体を動かすことを心がけ、血糖コントロールの悪化を防ぎましょう。
食事療法、運動療法、薬物療法など、分からないこと、知りたいことがありましたら職員にご相談下さい。